第48回 芸能山城組 ケチャまつり
48th Cak Festival, Geinoh-Yamashirogumi
第48回 芸能山城組 ケチャまつり開催
2026年7月29日(水)~8月2日(日)
〔オフライン同期〕が創造する奇蹟の祝祭空間

第48回芸能山城組ケチャまつりは、来る7月29日(水)から8月2日(日)まで、恒例の新宿三井ビルディング55HIROBAで開催いたします。
このケチャまつりが誕生したのは、西新宿に超高層ビルが建ち並び始めたばかりの1976年です。以後、多くの皆さまに支えられて新宿の夏を彩る風物詩として定着しました。コロナ禍では3年間の休止を余儀なくされたものの2023年に復活を果たし、再来年には第50回を迎える予定です。
ケチャまつりが始まった頃の日本では、西欧近代文明への讃美が絶頂を極め、今からは想像しにくいことですが、〈伝統〉〈村〉〈祭り〉などは旧弊なものとして退けられて衰退の一途を辿っていました。
私たちは、「人類という社会集団にとって、祭りは必須の情報環境である」という観点から、そうした風潮に立ち向かい、最先端の都市空間に「未来の祭りの原型(プロトタイプ)」を創造することをめざして〈ケチャまつり〉を始めました。

新宿新都心の超高層ビルの谷間に、バリ・ヒンドゥー寺院様式の壮麗な儀式門と日本の昔なつかしい露店とが立ち並ぶ異次元の祭り空間が出現します。
その中で、巨竹アンサンブ ル〈ジェゴグ〉による『交響組曲AKIRA』の演奏とお客様への手ほどき、ブルガリアとジョージアの伝統合唱、青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り、岩手県奥州市の奥山行上流餅田鹿踊保存会による「鹿踊」、インドネシア・バリ島の〈ケチャ〉など極上のワールドパフォーマンスが次々に繰り広げられ、人びとをライト・トランスの世界へといざないます。
今年のケチャまつりでは、ケチャの真髄、〔オフライン同期〕にスポットをあてます。〔オフライン同期〕とは、指揮者なしに数十人から数百人が一体となって同期するケチャの驚異の16ビートを成り立たせているメカニズムとして組頭山城祥二が見出した概念です。ケチャには、電子機器を同一のタイムコードで制御する〔オンライン同期〕とは本質的に違い、制御の痕跡さえ見当たらないのに、まるで指揮系統があるかのごとく一糸乱れぬリズムを実現する仕組みが働いているのです。〈以心伝心〉〈阿吽の呼吸〉を生み出す〔オフライン同期〕はケチャだけでなく、このまつりで演奏するすべての演目に通底する共同体芸能の基盤といえます。
木陰が涼やかな風を誘う三井ビルディング55HIROBAで〔オフライン同期〕が創造する祝祭空間の陶酔を味わい、ともにまつりを盛り上げていただければこの上ない歓びです。
昨年の特集記事満載の「ケチャまつりガイド」(2025年版)と、祭りの賑わいを記録した「フォトギャラリー」(2025年版)もお楽しみいただけます。