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『輪廻交響楽』再発売/ハーフスピード・マスタリングのアナログ盤

 1986年に発表した『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』が英国Time Capsule社からアナログ盤として蘇ります(2026年3月13日発売)。

 この再発盤は、英アビーロード・スタジオにてハーフスピード・マスタリングの第一人者・Miles Showell氏がカッティングを担当。通常の倍の精度で溝を刻みます。さらに、カッティングに際して一般的に使われているハイカットフィルターをあえて外し、可聴域を超える超高域まで記録する試みがなされています(ハイパーソニック・エフェクト音響処理)。これだけ超高周波が豊富な音源をハーフスピードでカッティングするのは世界初の挑戦だったため、技術的な課題が多く、3回に渡ってテスト盤が作成され、これまでになく超高周波が豊富に記録されたアナログディスクが実現しました。

 『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』は、作曲家・山城祥二が科学者・大橋力として進めてきた〈プログラムされた自己解体〉研究と創作活動とが交わる、きわめて象徴的な作品です。輪廻転生が進化を加速し地球生態系の原状回復をもたらしているという、科学的知見に裏付けられた新しい「輪廻」観がその背景にあります。また、「ハイパーソニック・エフェクト」の研究の発端は、『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』アナログ盤とCDの音の違いへの疑問にありました。さらに、本作に衝撃を受けた大友克洋氏の依頼により『AKIRA』のサウンドトラックが制作されるなど、当時のアートシーンに与えた影響は計り知れません。

 時代を超えて語り継がれる『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』が、ハイパーソニック・サウンドで味わえる貴重な機会をお見逃しなく。

【関連サイト】

  https://timecapsulespace.bandcamp.com/album/ecophony-rinne


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(2026.3.9)